西陣【服部織物】手織プラチナ本金箔袋帯
西陣織【服部織物 手織りプラチナ本金箔袋帯】
西陣「服部織物」手織りプラチナ本金箔袋帯に使用されている「箔」は金属を叩いて薄く伸ばしたもので、
日本では金澤でほんの数件の工場が制作しています。
服部織物さんが、昭和40年代の初めに編み出した織り方が、和紙の上に、青銅や銀の箔に柄付けした絵模様を漆を用いて接着。
金尺一寸に対して110の細さで裁断し、それを、帯地に道具を使い、箔を引いてくるように忠実に再現して織り上げる技法。
その後、その技法は進化し箔を二重、三重に重ねて、箔自体を用いて柄を織り上げるようになりました。
また、材料に高価な本金箔やプラチナ箔を用い、西陣織の中でも確立された織の芸術作品になります。
この帯には、本金箔、プラチナ箔、青く焼いた箔の三枚ほどの箔が使われていて、デザインに合わせ、重なる箔の中から
どの箔が一番上に来るのかを紋紙という設計図で指示。
複雑な文様を「糸」ではなく「箔」をメインに織り上げています。
その結果、織り上がりは「薄手で軽く」
締め心地のよい帯として弊社でも永年のベストセラーです。
これだけ高価な材料を、しかも三重に重ねて熟練の職人さんが手織りで織り上げれば
さぞかし高価なものだと思われると思いますが、実はそうではありません。
ここでお値段をお伝えするわけには行きませんが、気になる方は個別にお問い合わせ下さい。
※このクラスの作品になると、販売価格が流通やお店の小売価格の設定によって、同じものでも数十万〜数百万までバラつきます。
なので、弊社の価格は公表を差し控えています。
また、服部さんのこのシリーズには様々な柄が存在します。
そのどれを取り上げても最大の特徴は、使えるフィールドの広さです。
もちろん、フォーマルの帯なのでお洒落な着物や紬には向きませんが、
京友禅、加賀友禅、東京友禅、作家もの色や柄を選ばず、年代を問わずその使用範囲は随一だと思います。
そして、強い自己主張をせずに着物の魅力を引き立てながら自らも気品に溢れて輝きます。
これが、永年お客様に支持される最大の理由だと私は理解しています。
多くの日本人にとって、「ひとついい帯が欲しい」は同じ想いだと思います。
また、普段は贅沢しなくても
「ここぞ!!」という時には
自信を持って席に臨みたいのは、女性の真理ではないでしょうか?
ならば、さまざまな着物に合わせやすく
そして、締め心地が良く着姿が美しい、服部さんの手織りの本金箔シリーズは最適だと思います。
ついつい本音で話しますが、
全国に出張し、さまざまな席に出る際、一番思うことなは「平均して帯が良くない」ことです。
現在のように手工芸の帯が激減したからこそ、服部の帯をお勧めします。
服部織物手織の証明
※ 服部の帯も時折お見かけしますが、ほとんどが力織機の製品です。
手織りの製品は、西陣の手織りの証紙と織り出しの部分に「手工芸」と明記されています。
プラチナ箔や本金箔仕様のものでも
「手織りではない」ものも多くありますので
お求めの際にはご注意下さい。
長々と書きましたが
10日以上振りに会社に戻りました。
ご用命お待ちしてます!
蝶屋株式会社
代表取締役社長 髙倉慶応