86期創業祭

季節も長い夏をやっと抜け出して秋の季節を感じる時期になってまいりました。
今年は、能登の地震や水害など多くの皆様が被災されました。
ここに改めて心よりお見舞いを申し上げます。
また、災害復旧のために懸命に尽力されている沢山の皆様に心から感謝と御礼を申し上げます。

さて、弊社は本年86期を迎えることとなりました。
これもひとえに、創業以来多くのお客様、お取引先様、従業員の皆様のご支援ご協力ご声援のお陰でございます。改めまして心より御礼を申し上げますと共に、今後も何卒よろしくお願い申し上げます。

今回、創業祭にあたり「呉服屋」の存在価値とは何か?という事を問い直して参りました。
その結果、お客様にとってなんでも相談できる信頼できる存在。
生産者にとって、仕事と工芸文化の価値を理解し頼りがいのある専門家、という両面を生業とするべきであるという結論に至りました。
お客様には、お着物のご提案やコーディネートは勿論のこと、適切なメンテナンス、お持ちの着物のポテンシャルを正しくお伝えすること。生産者におかれましては、ものづくりへの適切なアドバイス、職業人としての誇りや倫理観を共有する事。
これがこれからの呉服屋の大切な仕事に益々なると考えます。
したがって、激減する生産の中でも作る必要がある着物。
箪笥の中にあっても保存する価値がある着物について、忌憚なく意見を申し上げて参ろうと思っております。
そして、私個人的には、日本でこれまで培われてきた職人技や工芸文化を、着物の枠を超えて「アート」として捉え、日本文化のポテンシャルを無限に広げてみたい、そう考えております。

どうか、時間はかかりましても形にして参ろうと考えておりますので、是非ご期待ください。

そして、この創業祭に是非足をお運びいただき、皆様と色んな未来を語り合いたいと思っております。
皆様のご来店を心よりお待ち申し上げます。

蝶屋株式会社 代表取締役社長
高倉慶応

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