2025年初売り【結城紬展】
新年明けましておめでとうございます。
旧年中は、大変お世話になりました。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
今年は巳年です。冷静に世相を見つめ、粘り強く強かに生き抜いて参りたいと願っております。
年明け早々には、ご成人の集いをはじめ、多くのお客様をお迎えする行事が沢山ございます。
睦月は4日より皆様をお店でお待ち申し上げますので、着物に関するお問い合わせやご相談は、どうぞご遠慮なく我々専門店にお申し付けください。
皆様方におかれましては、今年一年も健やかにどうかお過ごしください。
令和七年の年始に辺り、簡単ではございますが、挨拶とさせて頂きます。
代表取締役社長 髙倉慶応
[本場]結城紬展
2025年1月4日(土)~31日(金)に蝶屋にて結城紬を一堂に介した展示即売会を開催いたします。
ユネスコ世界遺産 本場結城紬
現在の茨城県結城市は、古代常陸の国の時代より、上質な絹織物の生産地であり、鎌倉時代には将軍献上品として大変喜ばれ、この地を治める結城家の名前を冠することを許されたと伝えられています。
明治以降の殖産興業においても、政府の資料に他の織物と比べ桁違いの価値を認められ、全国百貨店の当主連名にて、表品価格の廉価を嘆願される書状が生産地に送られるほど、最高の絹織物として全国に名を馳せる逸品です。
私が、父から譲り受けた結城紬は、父が着古しているからこそ、軽く柔らかく暖かい仕上がりになっており、正月に袖を通すのを本当に楽しみにしています。
今年の冬は、従来重要無形文化財として登録された「本場結城紬」の全在庫を、お客様にご覧いただき、その価値と着心地を味わってもらいたいと、奥の展示スペースに飾りました。
個人的な意見ですが、本場結城紬は、人類史上最高の織物だと思っております。
生産数が激減し、工芸的な技術が衰退している今だからこそ、平成〜令和にかけて生産され弊社が大切に保持してまいりました「本場結城紬」を是非ともご高覧くださいますよう、心よりお待ち申し上げます。